“ウザさが癖になる”スズ子の弟子・小夜ちゃんを熱演 富田望生「天国の父と震災の孤独が、私を女優へと導いた」
「いちずにスズ子さんを支えたい、それが小夜です」(写真提供:NHK)
「小夜はおっちょこちょいで早とちり、それにおせっかい……ある種、すごい行動力でいろいろとやらかすので(笑)、最初は演じていても『そこまで騒ぎます?』って思ったりもしたんですが」
演じる役柄について、こう言って笑みを浮かべたのは、注目の若手俳優・富田望生(23)。
富田は現在放送中のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』で、趣里演じる主人公・福来スズ子に憧れ、押し掛けるようにして弟子入りを果たす「小林小夜」を好演中。小夜ははた迷惑な言動で、見る者を少々イラッとさせる濃ゆ〜いキャラ。
ただ、その裏には幼くして奉公に出されるなど、苦労した過去が見え隠れしている。生まれ育った福島のお国言葉が印象的だ。
「私、エゴサーチするんですけど、小夜のこと『好き』とSNSに書いてくださる人がいるいっぽう、『小夜ちゃん、うるさい!』というご意見も(苦笑)。
じつは現場でも、スタッフの人から『小夜ちゃん、まったくもう!』って、最初はよく言われてました。
でも3カ月、4カ月と撮影が続くうちに、スタッフの皆さん、『だんだん小夜ちゃんの虜になってきた』と言ってくれるように。