86歳、カワイイぼっちでハッピー!オッケー! イラストレーター・田村セツコさん
「新人のころには頑張りすぎたり寝不足で過労にもなりましたが、その後は、ずっと医者知らず。介護保険のサービスどころか、健康診断も最後に受けたのは29歳のとき。これは、丈夫に産んでくれた両親に感謝しかありません」
最後に病院に行ったのは、75歳のときだった。
「車にぶつけられて脳波をとりました。先生がX線写真を見ながら『脳が40歳くらいですね』と言うので、私、つい、『えっ、そんなに老けてるんですか!?』って言っちゃった。そしたら先生が『普通、75の人に40歳と言うと喜ぶものですよ』ですって」
そりゃそうよね、と笑う口元から白い歯がのぞく。そういえば、件のエッセイにも「全部自分の歯なの」とあったが。
「ベランダで育てているアロエで作る“アロエ水”でうがいしてるのが、いいのかな。
人によって体質も違うんだから、自分が信じる健康法が、いちばん体にいいのよ。今のマイブームがコーヒー健康法。飲むんじゃなくて、頭にピチャピチャふりかける。香ばしさがアロマ効果になるし、前頭葉の刺激にもなるって、ほんとかな(笑)」
近年、よく話題になる「終活」や「年金」についても尋ねた。
「8つ年下の弟と電話で話すと、その話題になります。