「大谷選手の行動は本当に正しい」“ギャンブル依存症一家”の地獄を田中紀子さんが告白
田中さん34歳のときだった。
■新婚旅行で訪れたラスベガスでギャンブル熱が再炎上
しかし、一時はやめられても、「やめ続ける」ことが困難なのがギャンブル依存症のこわいところ。挙式と新婚旅行をかねて訪れたラスベガスで、2人は再びギャンブルに興じてしまう。
「カジノに夢中になるあまり、挙式も観光もすっぽかしてしまって。そのとき作った借金は50万円でしたが、以前よりは少なく済んだね、なんて2人で笑い合うほど」
’00年に長女、’01年に長男を出産したことで、田中さんはギャンブルから遠ざかることができた。
「私は子育てしながら働いていましたし、夫もIT企業に勤めながら、家事も子育ても手伝ってくれていました。出かけるときはいつも一緒。だから当然、夫もギャンブルから足を洗ってくれたんだ、と思っていたんです」
ところが、そんな信頼はもろくも砕け散る。
「’04年1月27日のことです。通帳記入をしたら30万円近くのお金が引き落とされていました。夫を問い詰めると、〈実はギャンブルの借金が280万円ある〉と。もうダメだ、もうこれ以上は尻拭いできない、と怒りが爆発したんです」
じつは、結婚直後にも、夫のギャンブルによる数百万円の借金が発覚。