20年後の物価は3割高騰で…年金だけで足りないお金「4340万円」に爆増する!
そうなると、老後の不足額は2000万円では、すまなくなる可能性が高いのです」(加谷さん)
2019年、金融庁の発表によって、“老後2000万円不足問題”が話題になったことを記憶している人も多いだろう。
このまま物価上昇が続けば、20年後に年金だけだといくらお金が足りなくなるか、試算してみた。
物価の上昇によって消費支出が3割上昇し、年金額と非消費支出(社会保険料や税)が1割上昇したと仮定した場合、夫婦2人の世帯だと月12万654円も不足することになる。
“老後2000万円不足問題”のときと同様に、30年の累計で計算すると、なんと4343万円もの赤字に。
“おひとりさま”の場合は、月に7万2473円、30年で2609万円の赤字という試算が出た。
■50代から生活の抜本的な見直しが必要
いま50歳前後の人が、今後20年で、不足分の4000万円を補う方法はあるのだろうか。 前述のように賃上げの恩恵を受けられない人も多いなか、退職金を考慮しても、数千万円単位の資産形成は容易なことではない。
ファイナンシャルプランナーで節約術に詳しい丸山晴美さんは、「子育てが一段落した50代は、人生最後の“貯めどき”」