泉房穂「政治家に向いていない」7歳年下妻が語る明石市長当選から暴言辞任まで
泉が彼女の印象を語る。
「地元の集まりで、隣同士になって私がキュンときたんです。あとは臭いけど、『世のため人のため』という信念が一致した。彼女の料亭旅館は、バリアフリーという言葉が広がる前から段差を解消したり、車いすでも食事できるようにしたりしていたんです」
’00年、泉は、明石市に法律事務所を構えた。犯罪被害者の弁護や強引な取り立てをする消費者金融を相手にも戦った。そんな人権弁護士と7歳年下の洋子さんは、’01年10月に結婚した。
ところが、泉には妻に隠していたことがあった。それは、政治家になる夢があることだ。
ここからは洋子さんに語ってもらおう。
「泉の選挙は’03年の衆院選で兵庫2区から出たのが最初ですが、実は、その前に明石市長選にも手を上げているんです。どうしても市長になりたいと泉が告白したのは、私が妊娠7カ月のとき。しかも出産予定日は市長選の投開票日でした。いきなり選挙なんて言いだすから『そんなの聞いていない』と猛反対しました」
そして、こう続ける。
「泉は小さいときから『賢い、賢い』と言われて育ち、“井の中蛙”にもほどがあるような人生を送ってきました。自分は正しいことを言っているし、間違った行動もしていないから、きっと市長選も勝てるだろうという目算。