泉房穂「政治家に向いていない」7歳年下妻が語る明石市長当選から暴言辞任まで
誰から見ても甘い考えでした。なんとか市長選を断念させて、対立候補のところに泉を連れていって頭を下げさせたんです」
ところが’03年の衆議院選挙では、洋子さんが選挙事務所の奥に陣取って選挙を取り仕切っている。
「あのときは長女が4カ月になったばかりでした。選挙前には『君は子育てが大変だから何もしなくてもいい』と言っていたのに、1週間もたたないうちに『友だちが手伝いに来ているのに、なぜお前は来ないんだ』と担ぎ出された。
そもそも私は、政治家なんてくだらないものだと思っていたし、うそのつけない泉は政治家には向いてないとも思っていた。でも選挙に出ると決めたら、みっともないから落選させられない。それに彼の選挙活動は、あまりに無策で口出しせざるをえなかったんです」
泉もこう振り返る。
「『夫は弁護士として社会活動をしていく』と妻は思っていたようなので、まさか選挙と言いだすとは予想外だった。
だから妻は『結婚直後からあんたにはだまされた』と言ってました」
洋子さんに選挙活動の経験はなかったが、彼女の戦略が当たった。
「泉は『行動する弁護士』『世のため人のため』と弁護活動を書いたチラシを配っていましたが、“正義の弁護士”と何度も訴えても飽きられます。