子宮・卵巣を全摘出、脳に腫瘍…大病の末に北新地放火殺人事件で兄を亡くした伸子さん
一瞬で気を失って亡くなったんだと思います。痛みに弱かった兄が、痛い思いをせずに済んだのはよかったなと思いました」
葬儀の日も警察や報道関係者が家の周囲を取り囲み、葬儀らしい厳かな気持ちにはなれなかった。
ネットニュースのコメント欄に寄せられた兄への感謝や兄の死を悼む投稿を読んだのは、そのころだ。
頼りにしていた院長が突然いなくなって、戸惑い、途方に暮れる患者の声もたくさん目に留まった。
「なんとかしてあげたい。力になってあげたいという気持ちが自然と湧いてきました。でも、どうすればこの患者さんたちと連絡が取れるのかすら、当時はわかりませんでした」
【後編】「覚醒剤で6回服役」の反社会的勢力の元幹部にも寄り添う北新地放火殺人事件遺族・伸子さんへ続く
義両親の“離婚”を知った途端、妻に責任転嫁した夫!?しかし次の瞬間、隣で話を聞いていた義父が…⇒夫婦間トラブルの改善策