伊藤美誠選手 “鬼母”明かした4歳からの「7時間訓練」
「両親が卓球をやっていた関係で美誠は生まれたときから卓球と触れ合い、卓球にとても興味を持っていました。そんな美誠が『卓球をやりたい』と言い出したのは2歳の終わりのころ。ただ『何歳だろうと、やるからには本気でやる』『中途半端ではなく、頂点を目指す』が私のモットーですから。『それでもやりたいの?』と何度も聞きました。そのつど美誠は『やりたい!』と」
そこで、福原愛選手モデルの子ども用ラケットを買い与え、翌日から近所の体育館を借りて練習を始めた。
「練習初日。美誠の卓球を見て『美しい』と思いました。スイングも、足の運びも、球との位置感覚もすべて美しかった。
2歳の子とはとても思えませんでした。美誠が4歳のとき『もっと卓球をやらせてあげたい』と思って、新築した家のリビングに卓球台を置くことにしました。それから10歳までの7年間は、まさに『卓球づけ』の毎日。わが家では日々の練習を『訓練』と呼んでいました」
幼稚園時代は通園する前に朝の訓練。幼稚園から戻るとお昼ごはんを食べて、お昼寝をしたあと、4時ぐらいから午後の訓練。それから晩ごはんになるのだが、美乃りさんは幼い美誠選手が納得するまでとことんやらせた。