難病の息子抱える43歳主婦が始めた「保護猫カフェ」に密着
という言葉が転機なった。前を向くことを決めた藤村さん。愛する息子の死から3カ月がたっていた。
昨年12月。保護猫カフェの開業資金の一部をインターネットのクラウドファンディングで募ったところ、多くの資金が藤村さんのもとに寄せられた。そのなかには以前から親交のある芸能人や著名人も。
「寄付してくださるだけじゃなく、なかには、ご自分のSNSでファンの方々に広く拡散してくれた方もいました。また、なっちゃん(夏海ちゃん)のことも知ったうえで『ずっと応援してました。
亡くなった息子さんのためにも、必ず成功させて』って手を差し伸べてくださった方もいました」(藤村さん・以下同)
こうして今月9日、「保護猫の家*ARIGATO」はオープンする。猫たちは、日本動物虐待防止協会が、個人ボランティアや動物愛護団体から譲り受けたもの。基本的にはカフェのすべての猫が、希望者へ譲渡可能だ。
「譲渡希望の方には面接をさせていただいて、そのうえで1週間ほどのトライアル期間を設けさせていただきます。ちゃんと責任を持って終生、大事に飼っていただけると判断した方に、お譲りしたいと思います」