くらし情報『紅白歌手宮城まり子、芥川賞作家の夫と建てた療護施設の思い』

紅白歌手宮城まり子、芥川賞作家の夫と建てた療護施設の思い

理事を引き受けた吉行さんは、子供たちの“おとうさん”なのだから。

「もし“淳ちゃんの妻”になっていたら、ねむの木学園は続けられなかったと思います。もし淳ちゃんの子供を産んでいたら、私たちのベタベタしない、兄妹みたいな、互いを思いやる関係は成り立たなかったでしょう」

海辺の町から現在の静岡県掛川市に移転したのは’97年。80ヘクタールの広大な土地を「ねむの木村」として造成し、学園や養護学校のほか、大人になっても一緒に生活できる身体障害者療護施設「ねむの木のどかな家」を設立した。

「ねむの木村では、まだまだ、したいことがいっぱいあるんです。あと5年か10年、頑張りたいな」

90歳を迎え、最近では自分のことより、子供たちの将来が何より心配になる。

「血がつながっていなくても、いっしょに仲よくしていると、一人

一人が素晴らしい才能を秘めているのがわかるの。それを引き出すお手伝いをして、才能の小さな芽が出てきたのに気づくとうれしくて、ギュッと抱きしめたくなるんです」
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