野際陽子さん四十九日…長女・真瀬樹里語る「強き母の遺言」
演技についてのダメ出しは、そこまでありませんでした。でもアナウンサー出身なので、発声やイントネーションなどはよく注意されたことを覚えています」
最期は親族やスタッフに見守られ、真瀬に抱きしめられながら天国へと旅立った野際さん。真瀬には、母から受け継いだ“言葉”があるという。
「母の言葉でいちばん強烈に残っているのは『いつも輝いていなさい!』というものです。母はよく『自分さえ輝いていれば、まわりは引き寄せられてくる』と言っていました。学生時代に友達関係に悩んでいたときも女優になってからも、言い方こそ違えど同じ言葉を投げかけてくれました。いつも輝いてなければならないというのは、ある意味大変なことでもあると思います。そういう意味でも、強くて厳しかった母らしい言葉ですよね」
前出の母娘初共演時、真瀬は「いつかは母を超える意気込みでやります!」と意気込みを語っていた。
その意気込みを、これからも天国の野際さんに見せていくつもりだ。
「母は役者を志したときからある意味で越えられない壁でした。これからも生涯かけて目標にしていきたいです。