杉本彩×『しっぽの声』夏緑が語り合う「日本の動物問題」
だ。原作担当は夏緑、作画担当は、ちくやまきよし。小栗旬主演でドラマ化された漫画『獣医ドリトル』も手がけたコンビだが、今回はさらに動物愛護活動に長年尽くしてきた杉本彩も協力している。
『しっぽの声』第1話では、子犬を自宅で繁殖させて儲けようとする悪質なブリーダーが登場する。売れ残った犬たちの飼育を放棄したため、部屋には糞尿どころか、死骸まで放置され……。
杉本「実際に近親交配などで“売り物にならない子犬”が生まれたら、すぐに首をひねって処分するような悪質なブリーダーもいるんですよ。行政による殺処分は、ボランティアが引き取って、里親を探すケースも増えたことで減ってはいます。しかし流通過程など民間で命を落とす場合の死亡数は、犬の場合それを上回る規模ではないかと考えています。
ペットショップの問題は大きいですね」
夏「日本では保健所からの譲渡がまだまだ一般的ではなく、ペットはペットショップで買うという人が大多数です」
杉本「そして、それを支えているのはパピーミル(子犬工場・子猫工場)。