歌手AIの母・バーバラ植村さん“ハーフ差別”の過去明かす
「いつも笑顔で」「前向きに考えて」――いつもポジティブなバイブスを発するバーバラ植村さん(69)は、シンガー・AI(35)の母。ハーフで日本語もわからずに来日したがゆえの差別や苦労、それを乗り越えた実体験からくるメッセージは、鹿児島や全国の悩める人に元気を与え続けている――。
講演会講師、作家、タップダンス講師・振付師、イラストレーター、ボランティア団体主宰者など、多方面で活躍し、地元の人気情報番組『かごしま4』(南日本放送)で週1回、コメンテーターを務めるバーバラさん。鹿児島では、街を歩いているとサインを求められるほどの有名人だ。
バーバラさんは’48年4月10日、アメリカ・ワシントン州で生まれた。父・遠藤正美さん(’96年没・享年80)は、米国生まれ、静岡育ちの日系2世。その後、米国に戻り、第二次世界大戦時、合衆国史上最も多くの勲章を受けた日系人部隊442連隊に所属していた。イタリア駐屯中、ジョバンナさん(91)と恋に落ち、結婚。
だから、バーバラさんは日本人とイタリア人のハーフ、AIはクオーターだ。
陸軍退官後は一家でロサンゼルスに移り、夫婦は「スキッド・ロウ」