泥水に野菜漬ける作業員も…危険すぎる米国・中国食品の実態
中国の地元政府が隠しているデータを現地関係者から極秘に提供してもらったところ、長江河口での数値は日本の基準値と比べて水銀244倍、鉛3524倍、ヒ素1495倍、カドミウムで4.2倍という高さでした」
重金属の恐ろしさは、体内にたまる「蓄積毒」であること。日本でもイタイイタイ病や水俣病などの公害病が大問題になったが、これらの重金属がまさにその原因だ。続く脅威はDDTやBHCといった有機塩素化合物。いずれも強い発がん性があるが、同じく長江河口ではこのBHCも、日本の基準値の59倍もの量が検出されたという。
こうした汚染の影響がもっとも大きいのが米や鶏肉。多くは外食産業向けや加工食品として日本に入り込んでいる。
「また、アサリからは猛毒の除草剤が検出されています。今回、私の著書『怖い中国食品、不気味なアメリカ食品』(講談社文庫)で中国への潜入取材を担当した共著者の徳山大樹氏が『アサリを養殖する海に藻を取り除くための除草剤を直接撒いている』という現地の人の証言を得ました。
漬け物工場では泥水のような水ににんじんが漬けられていたり、袋にも入れていない青菜の漬け物が、炎天下でトラックの荷台にじかに積まれるのを見ています」