東ちづる“生きづらかった”過去、母に「裏切られた」と…
3.11後は被災地支援に力を注ぎ、「世界自閉症啓発デー」では、国連が定めた癒しの色・ブルーで渋谷や原宿の街を染めるという一大イベントも仕掛けた。国内だけでなく、戦争で傷ついた子どもたちのリハビリを行う「ドイツ国際平和村」の支援もしている。
それにしても、なぜボランティアを続けるのだろう。ニコッと東さんは笑った。
「最初は『救いたい』とか「癒したい」と思っていたんです。でも、“上から目線”の自分の態度が気持ち悪くなってきて。続けていくうちに、『私が癒されてるんだ』と気づくんです。あるがままのみなさんと一緒にいると、私も素でいられる。
居心地がいい。ということは、この活動を求めているのは私なんだ、と。そうしていくうちに、『私、なんかつまらない優等生をやってたな』と自分を振り返れるようになったんです。もっと言いたいこと言って、弾けるような子ども時代を送りたかったとか、大人の目を気にしてたな、とか……」
ボランティア活動のきっかけになった“白血病の高校生”と、東さんは対面を果たしている。