長生きすれば得「トンチン年金」は何歳まで生きれば元取れる?
「かなりギャンブル性の高い保険です。長生きした人がいちばん得する仕組みですから、寿命に懸けた椅子取りゲームと同じです。簡単にいえば保険料を払うばかりの人が6割で、“椅子に残った”4割の人にお金が回されます」
それでも、公的年金の上乗せとして加入を検討する人が増えているのは、“長生きリスク”の不安が後押ししているからだ。
「トンチン年金が注目されるのは、将来、受給額が減ったり、受給年齢が引き上げられるのではという公的年金制度への不安や、低金利などで老後の資産形成が思うようにできていない人が多いからでしょう。とくに、いまの高齢の女性は夫に先立たれると、夫の厚生老齢年金の一部のみが残るだけなので、生きているうちに蓄えが尽きたらどうしようという不安が拭えません。夫を亡くした女性に加入者が多いのも特徴です」