麻木久仁子が薦める「更年期世代は体をじんわり温める薬膳を」
薬膳でいう「体にいい」とは、季節、そして体調に合っている料理であること。更年期世代には、その世代なりの食べ方があるという。
「近ごろ、やたらと『体を温めなさい』と強調されるでしょう?若い女性が薄着で体を冷やすのは、確かによくない。でも、薬膳の考え方では、ポカポカすべきときがあれば、冷まさなきゃいけないときもある。特に更年期世代は、そろそろほてりも気になるし、肌の潤いが減ってくるわけです。そこへ、はやりの火鍋に唐辛子たっぷり、というのでは、体がポカポカしすぎちゃう。汗をダラダラかいて、ただでさえ少ない水分が、体から出ていっちゃうんです。われわれの世代は、火をバンバンたくように温めなくちゃならない若い人たちとは違う。
じんわり温めましょうよ、と。そして、体を温めながら同時に潤いも逃したくないときに、火鍋というよりは、豆腐やカキ、豚肉の入った豆乳鍋が理にかなっているんです」(麻木・以下同)
そんな、麻木おすすめの豆乳鍋のレシピを紹介。
【カキの豆乳チゲ】
〈材料〉4人分
・カキ…100g
・豆腐…1/2丁
・にら…1/4束
・だし・豆乳…各200ml
・片栗粉…大さじ1
・塩…小さじ1
・しょうゆ…小さじ1/2
〈作り方〉
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