麻木久仁子が薦める「更年期世代は体をじんわり温める薬膳を」
ボウルにカキを入れ、片栗粉、水100mlを加えて軽くもみ洗いし、流水ですすいでざるに上げる。
(2)豆腐は2等分に、にらは5センチcmの長さに切る。
(3)鍋にだしを煮立て、豆腐を入れる。火が通ったら豆乳を加えて弱火にし、沸騰させないように温める。カキとにらを加え、火が通ったら塩、しょうゆで調味する。器に盛り、白ごまを振る。
「私たち更年期世代は、いわば人生における秋を迎えているわけで、悲しいけれど、体の中も外も、どうしても潤いが減ってきます。カキと豆乳、白ごまは、どれも潤いを補う食材なので、この鍋はまさしく、パワフルに体を潤してくれるメニュー。
そこへ、体を温める効果のあるにらを彩りに添えました。カキが苦手な人は、ホタテやムール貝に代えてもいいですね」
麻木は、’16年に国際薬膳師の資格取得後の今も、薬膳の基本となる中国伝統医学(中医学)の勉強を続けている。
「中医学のイメージがつかめてくると、自分の体の不調に敏感になるんです。風邪をひきそうなとき、熱が出る前に首筋がちょっとゾクッとすると、『背中から邪気が!』みたいな(笑)。そして、早めにマフラーを巻こう、となる。