くらし情報『実写化で話題「ピーターラビット」誕生のきっかけは絵手紙』

2018年5月20日 11:00

実写化で話題「ピーターラビット」誕生のきっかけは絵手紙

(河野教授・以下同)

【トリビア2】きっかけは病床の少年を励ます絵手紙だった

「ビアトリクスは、自分の家庭教師だった女性の息子ノエル君が病床にあることを知り、その彼を励ますために絵手紙を送りました。そのとき、絵手紙の挿絵として初めてピーターを描いたのです」

【トリビア3】250部を自費出版。あの作家も愛読者

「絵手紙を本にしようとしますが、6つ以上の出版社に断られたビアトリクスは自費出版を決め、1901年12月、『ピーターラビットのおはなし』250部を印刷します。これを『シャーロック・ホームズ』シリーズ原作者のコナン・ドイルも読んだといわれています」

翌年に出版された初版本8,000冊は予約完売。さらに次の年には、5万部のベストセラーになっていった。

【トリビア4】死んだウサギを煮て骨格を調べた原作者

ビアトリクスは裕福な家庭に育った。この時代の裕福な家庭の子どもたちは、家庭教師から読み書きや絵の描き方などの勉強を教わっていた。

「彼女は菌類学を研究し、顕微鏡を使い、標本を拡大して精密な絵を描きました。

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