2018年5月30日 11:00
文科省が支援を決定!当事者たちが語る女子高生の妊娠の現状
そんなとき、間に立ってくれたのが、広島で40年以上、10代の少女たちの性に向き合ってきた産婦人科医の河野美代子先生だった。
「河野先生は、将来困るから、学校だけはやめないですむ方法を考えよう、と母とも彼とも話をしてくれました」
高木さんには、看護師になりたいという夢があった。
「河野先生のアドバイスもあって、妊娠を隠して、高校を受験することにしました。貧血がひどかったんですが、合格することができました」
入学後、“体調不良”を理由にして、1年間休学。第1子を出産後に復学した。
「うちの高校では妊娠がバレて退学する同級生もいました。だから、卒業まで子どもがいることは隠し通しました」
高木さんが学校に行っている間は、彼の母親が子どもを預かってくれた。
「彼も、働きながら定時制の高校を卒業し、いまは地元の工場で働いています。
私は高校卒業後に看護学校に進み、2年前に念願の看護師になれました。本当に勉強を諦めないでよかった」
高木さんは、看護学校を卒業したタイミングで入籍。