おばたのお兄さんが父亡きあと母の背中から学んだ大切なこと「でも妻にそのイメージは求めません」/インタビュー
ーーそういった影響力の強いお母さんがいると、自分の妻にもそのイメージを求めたくなりませんか?
おばたそれはまったく別です。べつに母ちゃんと結婚するわけじゃないし、そんなことを妻に求めないですね。むしろ母の背中から教わったことはちゃんと自分の身になっているので、妻に求める必要がないように思います。
経験にないことは絶対に言わない
ーーお父さんが亡くなったとき、おばたのお兄さんはまだ中学生で。2人のお兄さんと妹さんもいらっしゃるんですよね。
おばた当時、兄は大学生で「大学を辞めて働こうかな」と言ったら、母は「絶対に大学を卒業しろ」とつっぱねて。次男が「専門学校に行きたい」と言えば「行きなさい」と後押しして。
ーー急にシングルマザーになったのに、とても気丈ですね。
おばたパワフルですよね。父が死んだあと、母は父の会社を畳んで、そこで培ったコネクションを元に清掃会社を立ち上げるんです。身を粉にして働いている姿を見て、「俺は負担になっちゃいけないな」と。野球部だったんですが、泥だらけのユニフォームを手洗いしたり。洗濯機に入れる前に予洗いするだけでも、汚れ落ちが全然ちがうじゃないですか。