男子校で性教育の特別授業「避妊・性病」一辺倒ではなく「女性の健康と一生」を正しい知識として伝える理由とは
■親密な関係の女性だけでなく…「女性」へのアンコンシャスバイアス取り除く
吉形先生は今回のテーマ「女性の健康問題に向き合う」の狙いについて、「正しい知識を理解したうえでアンコンシャスバイアスを正してほしい。性別はセックス、ジェンダーは文化的社会的背景の条件が加わった性差。正しい知識を得ることで皆さんは何を感じるでしょうか」と呼びかけました。
授業後にあらためて伺うと、今回のテーマにあえて「避妊」や「性病予防」ではなく女性の一生を通した健康課題を選んだ理由は、男子生徒たちが社会に出て様々な女性と関わることを想定してのことだと吉形先生。
当たり前のことですが、男女のかかわりは、いわゆる恋愛を通じた1対1のパートナー関係だけではありません。そうでないかかわりをする相手のほうが圧倒的に多いはずです。
吉形先生は「彼らはもう高校生で、社会に出る日も近い。社会に出てから女性と共に働くことは当然ある」「社会の中で偏見を持たず、平等にものを見られるように、知識を得ておいてほしい」と狙いについて教えてくれました。
■「それは間違ってる」と言えるように
今回のプログラムについて、特別教育活動指導主任の萩原先生にも話を伺いました。