男子校で性教育の特別授業「避妊・性病」一辺倒ではなく「女性の健康と一生」を正しい知識として伝える理由とは
正則学園高等学校では今回に限らず様々な特別授業の機会を設けていますが、性教育に関しても「学校の保健体育の授業だけでは限度がある。専門的かつ最新の知見を産婦人科の先生から聞ける機会はあったほうがいい」と実感しているといいます。
「普段生徒たちと接する中で『危ういな』と感じることもある。『彼女ができた。昨日ああでこうで……』という会話を聞いていて『え、それ大丈夫か。傷つけてないかい』と心配に思うこともあった。高校生は年齢的にも、どうしてもやっぱり刺激的な言葉だったり、インターネット等から得た間違った情報ばかりが膨らみがち。
正しい知識を持てれば『自分がふざけて喋っていたことは、相手を傷つけることだったんだ』と自分で気づける子になると思う。
大人になっても、他の誰かがおかしな話をしているときに『いや、それは間違ってる。相手を傷つけることになるよ』と言える。
将来的なことを見据えて、正しい知識をここでしっかりと持って卒業させたい」(萩原先生)
質疑応答の場面では、講義を受けた生徒たちからは「生理でしんどいときにしてほしいのはどういうことなのか」「女性は体を温めるといいと聞いたけど本当か」「インターネットで情報を探す際、間違った情報も多いと感じる。