もう子供じゃない、でも大人でもない19歳のふたりだからできる演奏がここに! さくらしめじ配信ライブレポート
戸惑う年齢のイライラを叩きつけるような曲だった。
7曲目となる「青春の唄」は、ふたりのギター、ふたりの声だけのパフォーマンスに再び戻るが、力強い方向への歩みは止まらない。後悔をしたくない、思い出になる前にやりきりたいという、若さゆえのもどかしさや焦りを歌う。後半、ふたり笑顔で一瞬目を合わせ、そして歌に戻るところに、曲への思い入れが見えた気がして、ライブ配信の醍醐味を感じた。
キャンプファイヤーのような炎の前で、ギターを奏でながら始まったMCは、彪我のノンビリおしゃべりから。「僕らさくらしめじは、心はいつでも、この炎のように燃え上がっております、いえーい!」「非常に楽しい、こんなに楽しい。いいねえ本当に」と崩さないマイペースに、横で雅功が大きな笑顔を見せる。「失敗したときってさ、結構、落ち込むじゃないですか。
そんなときに、僕たちから皆さんに届けたい言葉があるんです」と彪我──そして始まる「ケセラセラララ」。どんな悩みも飛んでいきそうなポジティブさが、見えないファンに対して惜しみなく与えられる。
そして曲中で再度、彪我のMCが挟まれたが、ここでも期待を裏切らない。「『ケセラセラララ』、この言葉がどんなに便利なのか、僕は思い知らされました。