BEGIN『お天気祭りツアー』ファイナル公演 祭り気分に浮き立つライブレポート
「皆さんの知らない曲をやります。随分前に作った曲ですけど、新曲だと思って聴いてください」と続けたのが、カントリー調の「我ったータイムは八重山タイム」。比嘉の鼻笛と島袋のバンジョーが軽快で、時間にアバウトな島人の気質がコミカルに歌われた。
盛り上がりつつ、観客が座ったままなのも初見には新鮮。見渡せば幅広い年齢層が、音楽そのものをゆったり楽しんでいるようだ。それもまた八重山タイムか。
「皆さんが知らないオリオンビールの歌もあるんです」との振りから、「アンマー我慢のオリオンビール」へ。この沖縄ブランドをフィーチャーした曲では「オジー自慢のオリオンビール」が知られているが、こちらはお母さんの生活の中での一杯のお楽しみが描かれている。
客席でもオリオンビールの提灯が振られていた。
曲の最後の<オリオンじゃんけん>のくだりでは、演奏を止めて比嘉の説明が始まる。「『ビールの歌を歌って子供たちはどうすんの?』と言われたんです。だったら『サザエさん』にならって、最後はジャンケンを考えたんです。ジョッキをチョキにして、<グー ジョッキ プハァ>にしたんですよ」
客席に笑いが起こり、<グー ジョッキ プハァ>を繰り返して締めた。