BEGIN『お天気祭りツアー』ファイナル公演 祭り気分に浮き立つライブレポート
ラストは「三線の花」。ステージの背景が星いっぱいの夜空に。オジーの形見の三線に蘇る思い出が、ノスタルジックなメロディで綴られていく。大事に紡ぐようなボーカルと演奏。<秋に泣き冬に耐え春に咲く三線の花>と悠久を感じて、心洗われるフィナーレとなった。
アンコールの拍手に応え、すぐ比嘉がひとりで再びステージに。肩に掛けたトートバッグからグッズを取り出して紹介。今回のツアーでは、ずっとやらないと言い張っていた同期(機械と生演奏で一緒に音を出す)をやることにしたものの、「2回でやめました(笑)」との裏話も。
この日の自由なライブを観ていたら、いかにもな話だ。
「アンコールという名の30分間のメドレーをやります」と告げて、用意されていたのは「マルシャショーラ」のコーナー。サンバの起源のリズムの「マルシャ」と八重山諸島の言葉で“しようよ”を意味する「ショーラ」を掛け合わせ、恒例になっている。
島袋と上地、それに着ぐるみのマルシャンも法被にねじり鉢巻きでステージに入ってくる。「ビートに乗ってリズムの波を船のように漕いで、30分のクルージングを楽しみたいと思います」と、「わっしょい!わっしょい!」