超能力戦士ドリアンインタビュー「『おおぞらクルージング』は自分たちで聴いても作った意味のある盤になった」
でもそういうのって軒並み「この中のこの部分を広げた方がよかった」っていう後悔が大きくて。ヒットを狙う上で浅く広く投げる方がいいって思ってたんですけど、狭く深く刺す方がもしかして意味あるんじゃないかっていう。じゃないと「裁縫セット」はたぶん選べなかった。
――しかし、よくこんなに「それがあったか」っていうテーマを見つけてきますね。
やっさんでもね、意外と「このテーマおもろいんちゃうか」は尽きないんですよね。ずっと思いますもん。眼科行って、眼科で見る気球あるじゃないですか。あれに乗って旅に出たい、っていう曲を作りたいとか(笑)。
そういうときはネタを取られへんようにSNSに書くようにしてるんです。0から0.1ぐらいが生まれた時にSNSに書いて足跡をつけて置くっていう。「この雪、新雪やな」と思ったら踏むようにしてる。
――今作もその努力の結晶ですね。本当にいいミニ・アルバムになったと思います。
やっさんはい。バコンって伸びるのは再現性のないものというか、交通事故みたいなものだってよくいわれるので。道路に出ていかないと起こり得ないけど、それが衝突するかどうかは本当に運の要素ももちろんあるんですけど、その確率を上げるためにやれることをやり切ったし、あとはライブでのおーちくんの体力が心配ですね。