瀬戸利樹 「大切な人に想いを伝えることは大事」アニメ映画『君は彼方』インタビュー
思っていた以上に、アニメだと声を出さないといけないんですよね。あと、実写とは違って、アニメでは声域が変わってしまうと、違うキャラになったように感じてしまう可能性が高くなるらしくて。なのでその部分は大事に、気を付けながら取り組みました。
――最初に新の声を聴いたとき、瀬戸さんの声とはすぐには感じられませんでした。
新には大人っぽい部分があるので、僕の地声よりは少し低いところをベースに作っていきました。なので収録では感情が入り過ぎると、新の声から外れてしまうこともあって。そうすると、自分でも、これは違ったな、と思うのですが、監督からも「もう1回」って言われて(苦笑)。でもそういう基準が自分でもわかってできていたことは良かったな、と思います。
新は僕とは似ているようで、似てない部分も多い
――新はどんな人だと思っていましたか?
すごく真っ直ぐで素直な青年だなと思いました。僕とは似ているようで、似てない部分も多くて。僕は結構、奥手なところがあるんですけど(苦笑)、新は自分の伝えたいことはちゃんと言葉にするし、行動もするので、憧れる要素がたくさんありました。
――瀬名監督からは新のキャラクターについて説明はありましたか?
澪の幼馴染として真っ直ぐに愛おしいという気持ちを持っている、ということと、その新の素直さや、真っ直ぐさに、僕自身が持っているものを上手く使ってほしい、と。