くらし情報『平凡な日常と“人類46億年の歴史”を描く! 沖田修一監督が語る映画『おらおらでひとりいぐも』』

平凡な日常と“人類46億年の歴史”を描く! 沖田修一監督が語る映画『おらおらでひとりいぐも』

原作に登場する家は映画に出てくる家とは少し違うんですよ。でも、そこは自分の記憶に良くも悪くも足を取られながら映画化していこうと」

原作になった小説に書かれた人物やセリフと、監督自身の記憶、映像的な仕掛けを掛け合わせて再構築し、原作とは異なる展開なのに観終わると小説と“同じ味”がする映画が誕生した。

その一方で、本作は基地の中で暮らす人々を描いた『南極料理人』や、ほとんど外出することなく自宅で過ごした画家を描いた『モリのいる場所』など、沖田監督がずっと描き続けてきた“限定された空間から壮大なテーマが浮かび上がる”構造になっている。

「そうですね。不思議なんですけど、原作があってもオリジナルでも限定された世界の話を描いているんですよね。この映画も人類46億年の歴史が、桃子さんにつながっているって話ですからね(笑)。なんでそうなるんだろう? でも、どうやってもこうなるんですよね。違う人がこの原作を映画化したらきっと違うものになっただろうし。
でも、時間とか空間ってすごく曖昧なものなんだなってことは『モリのいる場所』を撮ってる時にも感じたんですよ。この映画も行動範囲の狭いおばあちゃんの話だから、ある意味では限られた世界の話ではあるんですけど、なんで毎回こんな感じになるのかは……自分でもよくわからないですね。

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