映画『銀魂 THE FINAL』松下村塾キャスト「離れていても根っこは繋がっている」
以前、「自分では認識していなくても芝居の中にやらしさが乗っているよ」と言われたんですよ。自分の中にいつの間にか驕りがあったのかなとすごくショックを受けました。
なので、ほかの人の芝居を聞いて、受け止めて、それで完成させていく方がいいだろうと。『銀魂』に対しては特にそのスタンスが強いですね。自分がボケの場合は、ツッコミの人がいて初めてギャグシーンが成立するから、場の空気の中で芝居を完成させていこうと思いながら演じていました。
石田僕は杉田くんと違って自分がちゃんと面白さを伝えなければいけないのではないかと構えてしまいます。用意していかないとできない人間なので(笑)。ただ僕は与えられた分の仕事をやるだけなので、杉田くんほどつくり上げる苦労はないですけど。
――石田さんはどういった心構えで演じられたのでしょうか?
石田みんなが苦労してつくり上げて構成されたものの中で僕は自分のできる範囲で立ち回るしかないと思っていました。それが上手くいっているか、空回りしているかは劇場で確認してください。
シリアスシーン中心の高杉が見せる「境目のないボケ」
――15年間の中で培われてきた『銀魂』のアフレコ現場の雰囲気について教えてください。