終わりが告げた新たな始まり。UVERworldが示した配信ライブの新たな可能性
不要不急という言葉が世の中を飛び交い、活動を制限されたアーティストからすれば音楽は不要不急と言われているようなものだろう。そんな世の中に向けて彼らは「何人たりとも俺たちの音楽を止めることはできない」と高らかに宣言して「ODD FUTURE」を演奏し、さらに3月にリリースされた「AS ONE」をライブ初披露すると「生音の爆音は違ぇな!」と久しぶりに6人で音を重ねる喜びを噛みしめた。しかし、この日は無観客ライブであり、いつも会場を埋め尽くし、特大のシンガロングを響かせるCREW(UVERworldファンの総称)はそこにいない。それでも彼らはポジティブに「お客さんゼロでライブをすることは何度も経験してきたことだし、それでもがむしゃらにライブをやってきた何年もがあるから今がある」と語る。そう、結成当初の誰からも求められていない無観客と、20年経った今、彼らを求めるたくさんのCREWが画面の向こうにいるこの日の無観客ではわけが違うのだ。そしてTAKUYA∞はこう続けた。
――今日もしっかり証明するよ。俺たちの音楽は不要不急なんかじゃねぇ!
そこからお決まりの「どこのどいつが俺たちの未来に絶望を感じてたって、俺たち自身が俺たちの未来に絶望を感じることはねぇ」