終わりが告げた新たな始まり。UVERworldが示した配信ライブの新たな可能性
という「在るべき形」につながるこの言葉はまさしくこのコロナ禍で暗中模索しながらも前向きに希望を捨てない彼らの姿勢と、自分たちの意志以外で諦めさせられてたまるかという気持ちにも重なり、胸が熱くなった。
「あなたが想像していたライブ配信以上の最高のライブを楽しもうよ」と画面の向こうに投げかけるとライブは中盤戦へ。事実、筆者も普段のライブを撮影して配信するものを想像していたのだが、前述したステージの床を使った演出や、「Making it Drive」など随所に見られた生の演奏シーンに映像や歌詞を合成するといった配信ライブならではの魅せ方を意識していることを強く感じたし、そのクオリティはまさしく想像していた以上のものであった。さらには全員に対して平等に聴いてもらえるという意味でセットリストに“必殺の大切な曲”や“隠れた名曲”を組み込みやすいと「LIFE」と「美影意志」を披露してくれたのも配信ライブの利点だろう。こうしてUVERworldは生のライブでは味わえない配信ライブの可能性を提示してくれているのだ。
そして本邦初公開の新曲として楽器陣によるジャムバトルのようなインストナンバー「Spredown」