シド『承認欲求』インタビュー 「16年の色濃い歴史を乗せて、新しい扉を開く」
ドラムに対しては自信はあるし、あそこにいるとすごく安心するしっていうのもあるので、ライブにももちろん現れているのかなと思います。
今伝えたい言葉は、今のうちに伝えようと思った
——アルバム『承認欲求』はすごく攻めたタイトルだなと思いましたが、とても温かい、優しい曲が多くて、中身を聴かないと想像できないアルバムでした。アルバムのコンセプトは今回どんな風に決まったんですか?
マオコンセプトは、タイトルをつけた後でいうと、『言葉でしっかり時代にシドを刻みたい』というのがあって。承認欲求っていう言葉が、2019年の今を象徴している言葉でもあると思うので、そこにしっかりシドの音楽を刻み込んでおきたいなっていう意味でつけました。『承認欲求』という曲から始まり、今のシドができる、シンプルで強い楽曲たちを中に詰め込んで、最後『君色の朝』でしっかりちゃんと希望を残して終わる。すごくコンセプトがあるものにできたのかなと思っています。
——シドは聴く人に寄り添う、共感性を呼ぶ歌詞・曲が多いと思っています。今回はそれをより強く感じたのですが、聴く人に寄り添いたいとか希望を与えたい、みたいな思いは今回は強かったんですか?
マオそうですね……今まで我慢していたわけではないんですけど、特に最近それが出てきていて。