シド『承認欲求』インタビュー 「16年の色濃い歴史を乗せて、新しい扉を開く」
そこは本当にシンプルだけど伝わる言葉がある。ここには難しいことがいっぱい残っていて、いつでも難しい言葉を俺は使えるんだよっていう状況の中で、伝わりやすいことを伝えていくっていう方向に結構今来てます、作詞に関しては。
——本当は難しい部分は上にあるんですね?
マオそうですね、そこも書きたいっちゃ書きたいんですよね。ただ今後のシド、特に今のシドに関してはそれは違うなと思っていて。難しいことも書きたいは書きたいんです。
——明希さん、すごく頷いてらっしゃいましたけど、曲に関してはいかがですか? 今回入ってるご自身作曲のものでいうと。
明希自分的に一個一個の曲にテーマを持っていたような気がするんですよね。例えば2曲目の『Blood Vessel』だったら、自分たちの思う、スリリングな場面のシドっていうか、変な話ですけど、チューニングを落としてヘヴィにグワッ!って攻めるような楽曲よりも、フレーズとか空気感がエッジが効いてるというかジャンル感も含めて、こういうスリリングさのほうがシドっぽいのかなっていうイメージでした。
で、『Trick』はこの中でいうとロック色の強い曲だと思うんですけど、その辺も新しい見せ方というか、あんまり日本の歌謡曲ロックっぽいコード感じゃないというか、メロディの乗り方もちょっと不思議な感じがあって。