シド『承認欲求』インタビュー 「16年の色濃い歴史を乗せて、新しい扉を開く」
いっぱい出てきちゃうんですよね。
——それは何かきっかけが?
マオやっぱり一回休んだ時に色々考えたことが大きかったんですかね、振り返ってみると。その時に、思ったことはすぐやらないとな、というのがすごく気づいたことでもあったんですよね。やりたいことを何かの理由をつけてやんなかったりだとか、何かの理由をつけて臆病になっちゃったりとかっていうんじゃなくて。今、伝えたい言葉は、今のうちに伝えようっていうのを感じて。もともとそういう性格ではあるんですけど、余計にそういうスタイルに、言葉に関してはなってきているのかな。歌詞に対しては、今思っていることを出すことが多くなっていますね。
——よりご自身の思いというものをストレートに表現されている?
マオそうですね。
ストレートにしたほうが伝わるのかなとか、とにかく「伝わる」というところをすごく重視しているかもしれないですね。
——ライブで聴いたときに聴き取りやすい歌詞というのも意識されているのかなと思いました。
マオもちろんそこはありますね。今って歌詞カードを見ない人も多いので、それでも伝わるようなものを意識しています。だからといって、難しい言葉は書けないから簡単なことを書くっていう風にしてしまうと、本当の気持ちは伝わらないと思っているので、難しいことを書ける準備はちゃんと日々アンテナ張って勉強して仕入れながらも、ザルを振った時に細かい網目からちっちゃい原石だけが落ちてくるイメージというか。