2022年2月26日 10:05
『地球外少年少女』キャラクターデザイン・作画監督 吉田健一氏インタビュー「宇宙へ夢を抱く子供たちに種を蒔き続けたい」
最近は宇宙に関する興味が薄れていると感じていました。「スペースX」(※2002年にアメリカのイーロン・マスクが設立した民間航空宇宙企業)や「ソユーズロケット」(※ソ連時代にロシアが開発した使い捨て型ロケット。低コストのため世界中で打ち上げに利用されている)について周囲に聞いても「知らない」という人がほとんどです。一方で、既成のアニメ作品は原作ものや、同じような異世界や日常ものの作品が多い。磯さんが宇宙を舞台に作るのであれば、観ているうちに自分の中のリミッターが外れて行くような斬新な作品になるのではないかと思いました。ただ、そういうオリジナル企画を成立させるのは極めて困難で、制作に漕ぎ着けるまでの苦労は大変なものだったと思います。
『地球外少年少女』
──宇宙への夢や憧れを導入に、ジュール・ヴェルヌに通じる古典的冒険サバイバルから、AI(人工知能)と人間の共生というSFの普遍的テーマなどを贅沢に詰め込んだ作品になっていましたね。
吉田磯さんは子供たちにもっと宇宙を身近なものに感じて欲しかったのだと思います。
「宇宙って面白そうだな」「行ってみたいなぁ」と思ってもらいたいと。しかも、あえて日本のアニメでやり尽くされている「ロボット」