【くるりインタビュー】もしかしたら皆さんが感じられる“くるりっぽさ”の部分が詰まってる作品になっているかもしれない
というアルバムの時にあったんですけど、そこには入らなくて。この曲の持っている熱量みたいなものがいい感じに収まる場所がずっと見つからなかったんですが、今回、たまたまこの映画っていうところで観せてもらったらぴったり合うような感じがしたんですよ。
M-2「Smile」
曲であったりとかメロディであったりとか、そういうものが気持ちいいねって思えるような楽曲っていうのを素直に作品にできた(佐藤)
――2曲目の「Smile」は木管楽器がフィーチャーされていますが、そのあたり含めてどのようなイメージでアレンジをされていったのかというところからお聞かせいただいてもよろしいでしょうか?
岸田手癖というとなんですけど、いわゆる“くるりっぽい”テンポのポップソングを作ろうと思ったのが最初でしょうか。なのでこういうテンポ感の曲だったら、僕は個人的に木管楽器が好きなので、そこは自然とこういうアレンジになっていったという感じですね。
――歌詞に関してはいかがですか?歌詞中で描かれる〈君〉の存在の確かさ/不確かさみたいなものの描き方が特徴的で印象的です。
岸田実はこれも、メロディと歌詞はかなり前に書いた曲なんです。