【くるりインタビュー】もしかしたら皆さんが感じられる“くるりっぽさ”の部分が詰まってる作品になっているかもしれない
極端な話、すごく新しいバンドや新しい音楽を聴いて――例えば、最近ウェット・レッグっていうイギリスのインディーバンドがヒットしたんですけど、パッと聴いたらすごい90年代くさい音楽なんですよね。ペイヴメントとかピクシーズっぽいというか。たぶん、彼女らの親が聴いてたんだろうなって。
――なるほど。
岸田家のレコードの棚にそういうのがいっぱいあったんだろうなって。そういう時代的な巡りもあるのかなと思いました。だから今の時代的にオアシス的なものっていうのが、なんだかしっくりきたんですよ。
M-4「ポケットの中」
出来上がったもの自体のメッセージがシンプルというか。降ってきたものに対してかなり忠実に作ったものですね(岸田)
――4曲目が「ポケットの中」ですが、ストレートにロックってこういうことだよって言ってもらっているような、本当に芯の強い曲というか、そういう感じがしました。これは、「リラックマと遊園地」の主題歌になっていますが、このお話をいただいてから作り始めたんですか?
岸田お話をいただいた頃だったと思います。これはもう、あまり考えずというか、まっすぐ書いて丁寧に作り上げたっていう感じですね。