2021年6月21日 17:00
『The Last 5 Years』演出・小林香「若いふたりが、自分に嘘をつくことなく一生懸命に生きている物語」
2001年の初演以来、愛され続けてきた傑作ミュージカル「The Last 5 Years」が小林香の新演出により6月28日(月)より上演される。新進気鋭の作家・ジェイミーと駆け出しの女優・キャシーのカップルの出会いと別れを描き出す本作。木村達成×村川絵梨、水田航生×昆夏美、平間壮一×花乃まりあという3組のペアで上演されることも大きな話題を呼んでいる。各ペアがどんな個性を見せ、どのような“仕掛け“で観客を楽しませてくれるのか? 演出の小林に話を聞いた。
3組に区切った稽古。俳優自身から出てくるものを大切に
過去に主演・山本耕史、演出・鈴木勝秀による本作を鑑賞したことがあったという小林だが、自身はいわゆる正統派の純粋なラブストーリーを演出することはなかった。「ラブストーリーってお客さまみんなに伝わる半面、非常にパーソナルなものなので、そのパーソナルなものをパブリックですることがハードルが高いと感じていた」という。
そんな中で本作の演出の依頼が届いたが「台本を読ませていただいて、ラブストーリーだけど、これから人生を築き上げていこうとしている20代の若いふたりが、自分に嘘をつくことなく一生懸命に生きている物語として捉えられたので、ぜひ上演したいと思った」