WOWOWのオリジナルドラマ全6話を凝縮した究極の2時間 『劇場版 そして、生きる』特集
運命に翻弄されながらも必死で生きる人たちの物語を、透明感溢れる映像で描き出した。中でも震災の後の東北の美しい自然がスクリーンに広がるシーンは、まさに映画館で観るのにふさわしい。
登場人物たちのが懸命に“生きる”姿に涙
重層的に折り重なる濃密な人間ドラマ
有村架純、坂口健太郎をはじめ、瞳子の親友であり、世界中を飛び回り、自由に強く生きる韓国出身の女性、ハン・ユリ役に知英。瞳子の後輩で、彼女を実直に支えようとする真二に岡山天音、被災地の声を代弁するかのような気仙沼の理容師を演じる萩原聖人、瞳子を本当の親のように愛情深く育てる叔父を演じた光石研、清隆を幸せにしたいという思いを持つ母親役に南果歩ら、実力派キャストが顔を揃えた。
愛する人を大切に思うがゆえの葛藤と覚悟、人を救うことと救われること。親から子へと確かに手渡されていく深い愛情。それぞれの登場人物たちが抱えるいくつもの思いが幾重にも重なり、濃密なドラマを織りなしている。喜びと悲しみが交差するこの物語を観終わる頃、『そして、生きる』というタイトルの意味と豊かさが心に染みこんでくるはずだ。
生田瞳子(有村架純)
交通事故で両親を亡くし、3歳で盛岡に住む叔父・和孝のもとに引き取られた。