迷い込んだ世界で妻が“別人”になった理由とは? 『ラブ・セカンド・サイト』監督が語る
どうやら自分は一夜にして“まったく別の世界”に移動しており、そこでは自分は独身の中学教師で、オリヴィアは世界的な成功をおさめる名ピアニストだった。そこで彼は彼女の存在の大きさに改めて気づき、自分のことをまったく知らない彼女に接近する。彼女と再び恋に落ちれば、元の世界に戻れるはず。ラファエルはそう考えて行動を開始するが、そこで彼は自身が想像もしていなかった感情に出会う。
本作の冒頭は、“元”人気作家ラファエルが、迷い込んでしまった世界で迷走しまくるコミカルな展開が描かれる。しかし、彼が失敗し笑える展開になるほど、“ラファエルは別の世界に来てしまった”という違和感や哀しみが漂う。
「世の中の多くのラブコメディは、笑いのシーンはすごくコミカルになって、感動するシーンになるとすごくエモーショナルになります。でも僕は泣きながら笑えたり、笑えるのに感動できるシーンが大事だと思うんです。
人生は笑い、悲しみ、感動が交互にやってくるものだと思うんですよね」
劇中ではラファエルは必死になって、自分のことを知らないオリヴィアに接近し、改めて彼女にアタックする。時間旅行を扱う物語の多くは“時間を巻き戻して、人生の選択をもう一度しよう”とする展開が描かれる。