【独占インタビュー】佐藤健の譲れないもの「曲がった生き方はしたくない」
満身創痍になりながら、縁を演じる新田真剣佑と刀を交えた時間は、佐藤健にとっても特別なものとなった。
「縁は若さゆえの過ちやエネルギーが魅力的なキャラクター。まっけん(新田)もそこがいちばん大事だということをよくわかっていたし、縁を演じているまっけんは他の役と比べても彼の良さが出ていたと思います。演じているときはもちろん敵対しているんですけど、一緒にアクションをするという意味では、協力し合う仲間。まっけんとだからこそ、しっかりと信頼関係を築いた上で一緒にシーンをつくり上げることができた。すごく心強かったし頼りになりました」
命よりも誇りを大切にする生き様がカッコいい
少年漫画らしいエンターテインメント性やフィクショナルな世界観が観客の血をたぎらせる一方で、『るろうに剣心』は明治初期を舞台とし、日本文化である「武士」の生き様が描かれた時代劇の面も持つ。年々、時代劇というものが希少になっていく中で、本作に挑むにあたって“時代劇としての矜持”を意識した部分はあったのだろうか。
「時代劇ということについては、『The Beginning』の方でより強く感じていました。
現場でもみんなの中で『The Final』は時代劇とアニメの融合をエンタメに昇華することを意識していて。