シド『ほうき星』インタビューPart2「僕たちにはライブがすべてだった」
ただ、それと同時にファンのみんなにとっても、これだけライブっていうものが大きい存在だったんだっていうことが、届いてくる声をひとつずつ拾っていくうちに気づいたことなんです。ライブという存在が僕たちとまったく同じレベルのものだったんだなって。それがね、ちょっとだけ、嬉しかったんですよね。「あ、こんなにシドのライブに対して想っていてくれたんだ」っていうことがね。ライブができないことをこんなに一緒になって悲しめるんだ、と感じたところもあって。ここからシドは続いていくし、僕もずっと歌っていくし、その中で振り返ったときに、「ああ、あの時期って悲しくて不安な時期だったけど、あそこで絆がまた強まったよね」っていう一ページになれば、僕はなんら問題ないなって思っていて。これがシドの活動は来年までです、とかだったらそれはつらいですけど、ずっとやっていくつもりなので、だとしたら、今を一ページとして楽しく振り返られる日が早く来てほしいなと思っています。ーー力強いお言葉ですね。
マオこっちが落ち込んでしまうと、僕らは音楽を届ける側なので、一番今、音楽とかエンターテインメントの世界って実は必要とされているし、ここからだと思うんです。