高橋優インタビュー/主催フェス開催間近「一緒に楽しい時間にしようっていう意味がどんどん深くなっていっている」
もっと言えば、言葉はしっかり聴こえるけど、「え、何?」っていう驚きを含んだものを書きたいんですよ。要するに、コミュニケーションをしたいというか。「こいつ何か言ってるぞ!?」みたいな(笑)。歌ってるっていうよりも、なんか言ってるっていう感じ。それを僕はずーっと――それこそ路上時代から――やっているんだと思います。路上をやっているときに怒られたことがあるんですよ。
――それは?
「駱駝」っていう曲を歌った時に――それは常識とか世間体なんかクソだっていう歌なんですけど――おじさんから「それは違うだろ!」って(笑)。そのときに僕は、聴いてくれてるんだ!っていう喜びの方が大きかったんですよ。
なんとなくだけど、そうやって僕の歌に聞き耳を立ててくれてる人がいるんだっていうつながりは、そのときに比べたら今の方がはるかに強くありますね。
――高橋さんにとっての言葉は、メッセージに重きがあるんですか?それとも音に乗るものが優先されるんですか?
そこはね、難しいですよね。一番面白いところでもあるんですけど。もちろんその両方を満たしているものが最高なんですけど、その時々のやりたいことによって、方向性は変わりますね。