Galileo Galileiインタビュー「4人それぞれの人格っていうよりは、今はGalileo Galileiっていう人格として生きている感じ」
その人格として描いた2枚が今回のアルバムだという感じが僕はすごくしているんです。だからあまり尾崎雄貴って感じが僕はしないんですよ。今までの作品は感じてますけど、今回は感じてない。なんかすごく、Galileo Galileiっていう人間がいるなっていう感じがします。
――『MANSTER』は「CHILD LOCK」という曲から始まるんですけど、この曲が歌っているのは要するに生まれてくることの不条理みたいなものだと思うんですよね。そこから始まっていって、いろいろなものに作用されながら生きていく。そういう人生そのものを描いているアルバムなのかなとも思いました。
雄貴そうですね。
「CHILD LOCK」は親がパチンコをやっていて車に取り残された子供の歌なんですけど、それだけだと救いようがないし不条理なんだけど......岩井君とミュージックビデオを作るときにもよく話をするんですけど、エンタテインメントはそのめちゃくちゃダークな不条理を爆発オチで終わらせるようなことができるんですよ。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の主人公がショットガンを持って全員ぶち殺していくっていうふうにしようよ、みたいなことができるんです。