日比谷野音ライブまであと数週間――。結成35周年を迎えるガールズパンクバンド・ロリータ18号の35年の変遷を辿る
マサヨでも、メンバーにはだいぶ負担をかけちゃったからね。一見、エナゾウもキム☆リンもアヤ坊もぶっ飛んでいる人に見えるかもしれないけど、すごく思慮深い人たち。気を使う素振りをできるだけ見せないで、気を使うような優しい人たちだった。私も若かったと言えばそれまでだけど、メジャーでの忙しいことに加えて、気を使わせる日々だったと思うと、反省するばかりです。
インディーズバンドとしての再出発と盟友・たこちの加入
――とにかく走り続けたメジャーでの3年間を経て、2001年には再びインディーズに戻ります。
マサヨ単純に「日本クラウンとの契約が切れたから」っていうのが理由なんですけど、でも自分の中ではバンドに対する思いは何も変わりませんでした。「あの頃に戻った」と思うくらいで。メジャーでの辛さを考えれば、もしかしたらホッとしたところもあったかも。
ただ、私はバンドを続けるつもりでいたけど、メンバーみんな疲れちゃってたから、ここで一度全員で集まって話し合ったの。「メジャーとの契約が終わって、これからは自由だけど、全部自分たちでやらなくちゃいけなくなります。さあどうしますか?」って。本当にイヤな感じではなく、エナゾウとキム☆リンは「ヤメます」