日比谷野音ライブまであと数週間――。結成35周年を迎えるガールズパンクバンド・ロリータ18号の35年の変遷を辿る
でも、今思えばロリータ18号の再出発の時期には、私が最適だったかなと自分では思います(笑)。
マサヨゴローちゃんは唯一の男性メンバーだったからロリータに新しい風が吹いた。でも、抜けることになって。それでTOBUをドラムに、タッチャメンをギターに迎えたんだけど、TOBUはドラムの先生をやっている人だったから、バンドの技術面ではだいぶ鍛えられた。「楽しい打ち上げができればいい」とか言ってられなくなったという(笑)。
たこち特にリズム隊は千本ノック状態(笑)。私は「友達だから」って理由でベースになったから、大変だったけど、でもこんな私でもTOBUもタッチャメンもよく根気強くつき合ってくれたなって思う。音楽の道を正してくれて、自分で能動的に表現するような道を作ってくれましたからね。
TOBU、タッチャメンという新メンバーを迎えたロリータ18号(2004年頃)
メンバーの入れ替わりがありながらも成熟した10年間
◆ロリータ18号・成熟期(2006〜2017)
ドラムのTOBUから千本ノックを受け技術的に向上する一方、ライブに全力を注ぎ続け、大きく成熟した時代。メンバーの加入・脱退が繰り返され、リスナーから見れば、ロリータ18号に紆余曲折があったようにうかがえるもののバンドの核となるところがしっかり固まった時代でもあった。