日比谷野音ライブまであと数週間――。結成35周年を迎えるガールズパンクバンド・ロリータ18号の35年の変遷を辿る
みたいに言われることも多いけど、でもしょうがないんだ、たぶん私の頭がおかしいから(笑)。
――ただ、2010年代の後期になると、ラフィンノーズのレーベル、AAレコードからアルバムをリリースしたり、パンクバンドとしては中堅バンドとして認知されるようにもなりました。
マサヨたこちも私もラフィンノーズ、COBRAは大好きだったし、これは本当にうれしいことでした。私はずっと「自分からパンクバンドです」と言ったことはなかったんです。どうしてかと言うと、パンクロックが本当に好きで、こだわりが強くて憧れがあるから。客観的に見て「ロリータ18号はパンクです」って言われたら、たぶん私ならムカつく。「いやお前なんかパンクじゃねぇだろ」とか思っちゃいそうで。それでパンクバンドと名乗ることはなく、実は今も自分から「パンクバンドです」って言うのが結構苦手。
そんな中でも日本のパンクの草分けでもあるAAレコードからのリリースは本当にうれしかったです。なんか、認められた気がした。ラフィンノーズがいなかったら日本のパンクロックはここまで広まっていなかったはずですしね。
メンバー全員解雇? リスタートを目指した時代
――着実にバンドとしての評価を得て行きながらも、2018年にはたこち、ちーちゃん、キックをマサヨさんが全員「解雇」