佐藤快磨監督、長編デビュー作『泣く子はいねぇが』は“幼少期のトラウマ”が生んだ?
と語った。
佐藤監督は秋田県秋田市出身で、「男鹿市は、近いようで遠い場所だった」のだとか。幼少期、男鹿市に住む友人の家で、ナマハゲを体験したそうで「怖くても抱き着ける大人がいなくて、ずっと必死に耐えていました。心細い思いをし、トラウマのように残っている(笑)」と映画の着想に至る思い出を明かしていた。
今回、サン・セバスティアン国際映画祭で受賞した月永雄太氏の撮影については「クランクイン前、個人的に男鹿を訪ねてくれて、そこで感じた印象を撮ってくださった。構図やアングルなど、月永さんに頼ったところがあるし、役者さんが一瞬見せる表情や震えを撮ってくれた」。是枝氏の後押しを受けた現場に「恵まれた環境で、好きなように撮らせてもらった。現場の皆さんが、今までにない映画を撮りたいねという思いで、全員で作った感覚がある」と強い手応えを示していた。
取材・文・写真=内田涼
映画『泣く子はいねぇが』
11月20日(金)公開
「第21回 東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2020」開催概要
会期:10月30日(金)~11月7日(土)
会場:TOHOシネマズ シャンテ/ヒューマントラストシネマ有楽町/有楽町朝日ホール他
上映プログラム:東京フィルメックス・コンペティション、特別招待作品
公式HP: https://filmex.jp/