劇場公開も決定。製作者・宮川絵里子が語るドラマ『SHOGUN 将軍』
時代の流れとピッタリとマッチしたと思うんです。“アルゴリズムでつくられたものは面白くない”とジョン・ラングラフもよく言うんです。才能のあるクリエイターだからできることを、時代を読んだタイミングだからできるものを、と言っていて、この作品はそこにうまくハマったんだと思います」
そんなプロジェクトを率いたのが、劇中では民を束ね、時代を読み、耐えて“その時”を待った虎永を演じた真田広之だ。本作での彼は主演俳優であり、プロデューサーであり、宮川曰く「プロデューサー以上」の存在だ。
「とにかく真田さんの存在が大きかったと思います。FXもジャスティンも良い作品をつくりたい、日本にリスペクトのあるものをつくりたいと思っていたんですけど、そのために何をどこまでやらなければならないのか?と考えた時に、着物の着方から所作のひとつまで真田さんが丁寧に説明していった。一番大きかったのは、真田さんがアメリカのトップの人たち、現場の人たちと良い関係を築けたことだと思います。
所作の先生は所作だけ知っているわけですけど、真田さんは所作も何もすべてをご存知なんですよね。
着付けもできますし、エキストラの動き方までわかっている。